CG(form・Ｚにて作成)

吉田邸

所在地 ： 板野郡北島町
構造規模：木造2階建て
ほとんどが木と土（荒壁）、しっくいの伝統素材を使用
用 途 ： 住宅

この敷地に建てる

と、ある日電話がなり、「立柱方式で家を建たいのだ
けど設計できますか？」ということでした。電話の主
は、以前に勤めていた時に一緒に仕事をさせていた
だいた方でした。全く初耳だったので、それは何です

棟上

と尋ねたところ、それではそちらに行くということで来
社されました。「やっぱり木の家」という一冊の本を
手に持っておいでました。よく、話を聞きますと、昔か
らある神社や民家の建方であることが分かりました。

上棟のお神酒

よく分かりませんが、勉強してやってみましょうという
お返事をさせていただき、その本を読むことから始
めました。読むうちに、そのままでは現在の建築基
に該当しないことが分かり、最近の耐震設計を思う
と前途多難の予感が．．．

渾身の力を込めて

取り合えず、工務店、大工さんに電話をして立柱方
式で建てたいのだがと相談をすると、どの方も逃げ
腰で「やめていたほうが良い」とのこと。Ｙ氏も周りか
らやめておいたほうが良いと言われ気持ちはグラグ

伝統的在来工法

ラの状況でした。しかし、ここで平凡にやったのであ
れば、Ｙ氏も気持ちが残るであろうと思い、「こうなっ
たらやってみましょう！」とこちらがハッパをかけるよ
うなことになってしまいました。

苦心の基礎ボルト用材

さて、設計も終わり建築確認もおり、いざ入札となる
と前に、出来ない、止めておいたほうが良いと言って
いたところが「できます、見積させてください。」と言っ
て来たときには流石に、複雑な心境になってしまい
ました。憮然たる思いとはこのことでしょうか(^^;)

基礎型枠に取付

とまあ前途多難ではありましたが、工務店や木材屋
さん、大工さん、左官さん達の熱心な協力の末に出
来あがりました。見学にこられた方から多くの賞賛を
頂き、嬉しいとともに、現場に関られた方たちに感謝
の意を表します。有難うございました。