花游雲月亭（大谷邸）　立柱方式、外断熱による工法
雑誌CCI（２００９年４月号）に掲載されました。

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	花游雲月亭（大谷邸） 所在地：徳島市川内町 構造規模：木造２階建て　立柱方式による和風建築、外張断熱 用途：　専用住宅
	施主は建築の経験が多かったが、今まで満足したことが無く、今回の住宅については、十分満足のいくものにしたいと、展示会をはじめ、沢山の住宅を見学し、建築関係の本も沢山読んでおいでたようです。ある方に設計を依頼したところ、私を推薦されたとのことでした。たまたま、私の親戚の従兄弟と施主が知り合いとのことで、ご縁が在って設計させていただくことになりました。
	門は施主の所有されている家の門を再利用しました。かなり傷んでいるようでしたが、なかなか良い感じなので、屋根を修復し銅板を葺き替え、木部は洗いにかけ塗装をしなおし移設することにしました。解体することを考えて工作されていませんので、大工さんが苦労されました。
	門を入って左側に向かうと玄関がみえます。右側に向かうと小玄関（勝手口）に入ります。
	庭の石は施主の所有されている家に沢山の石がありましたので、使えるものを移設するということで庭石、灯篭などは自前で賄えました。大きい石では、５ｔ、３ｔの石があり、灯篭も各種７つくらいありました。ブログで紹介させていただきました。
	玄関正面　広角で撮っていますので、屋根などが誇張されており実際の印象とはちょっと違っています。玄関柱の柱脚は自然石の沓石を使用しています。監督さんが山でわざわざ探してきてくれたものです。感謝
	玄関を入ると左側が和室8帖になります。七寸の大黒柱が見え、右側の和室6帖では五寸の小国柱（通し柱）がありますが、ここからは見えません。一般の柱は四寸の柱（桧）です。
	和室8帖から見返しの広縁、玄関です。大黒柱は四寸の柱に見えるように納めています。部屋の中からは普通の柱のように品よく納めます。（秘すれば花）

撮影：幸田青滋氏

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