笠井邸 立柱方式、外断熱による工法

明石窯業株式会社東邦レオ株式会社のHPに掲載されました。

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CG(form・Zにて作成)

笠井邸

所在地 : 徳島市西須加町
構造規模:木造2階建て
立柱方式の洋風建築、外断熱(外貼)工法を採用
用 途 : 住宅

改築前の住宅

施主は35年前、高校1年の時の担任で、ラグビー
部の部長。ラグビーをするように誘われていたが、
2年になったらやりますと、返事をして逃げたつもり
だったのですが、2年になって「おい、2年になった
な(^_^)」ということで捕まってしまいラグビ−三昧の
高校生活を過ごしました。

棟上

どういう訳かよく先生とは気が合い、いいたいことを
ズケズケ言っても怒られたことは何故かありません
でした。先生に信頼されていたのか、老後の住宅
を任せていただけることになりました。

Dボルトの組込み

前回の吉田邸に続いて2棟目の立柱方式による木
造住宅2階建て。吉田邸が純和風の伝統建築の様
式でしたが、今回は洋風のデザインを採用しました。
施主との打合せで、総2階となることが決定的でした
ので、デザインは洋風でと考えました。

スパニッシュ瓦

以前から気になっていた瓦があり、今回採用するこ
とにしたスパニッシュ瓦。Sスパニッシュでは瓦の陰影
が今ひとつ弱い。上丸瓦の陰が建物の印象を一層シ
ックなものに感じさせる。明石の工場での検収状況と
瓦を葺いた状況です。本物の焼き物の実力でしょうか。

外断熱工法

外断熱材の入隅部と出隅部の部材。設計当初から
建物のコーナーはRを取ると決めていました。四角い
建物の角をRを取ることにより、光の回りこみによる
建物への印象を柔らかくする狙いです。設計者の意
図により、施工された方の綿密な打合せと、意気に
感じて施工されたご苦労を思うと頭が下がります。感謝

外断熱工事

 外断熱工事に入り、近所の方が驚いていました。とい
うのも断熱材を張った段階で仕上に入ると思っていた
からです。下地処理のブルーの塗料を塗った時、たぶ
ん、ぎょっとしたと思います。その後、セメントフィラー、
メッシュ、またセメント下地処理、そして最後の仕上げと
短い間に外壁が目まぐるしく変わったので、何回仕上を
するのかと思ったようです。この時施主のご夫妻はアメ
リカの長女夫妻のところへ出かけていましたので、この
変化を知らずにいました。見ていたらきっとビックリされ
たのではないかと思います。


Dボルトで基礎に取付

Dボルトによる立柱方式の工法。昔ながらの伝統工法
を現在に復活させています。今、一般に行われている
伝統工法では、土台方式といって、基礎の上に横材を
取り付け、それに柱を留めます。しかし、経年の建物の
荷重により、土台がめり込むことは誰が考えても分かり
ます。常識の嘘というか、もう一度昔の工法を見直す時
ではないかと考えます。柱が直接基礎にのり、床下を高
くすることは、昭和のほんの少し前の時代でも当たり前
のことでした。戦後の復興で何かがおかしくなったように
思うのですが、いかがでしょうか。

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